2025-03-05 08:09
大動脈解離と心タンポナーデ 12
病院内の横の連携は、あまりしっかりとられてないようで(いや、心臓血管外科は、あまりにも忙しそうだった)9月6日、血液検査の数値の改善があまりにも良好という有り難い結果で、退院した。
夫が車で迎えに来てくれて、部屋の人にご挨拶して帰る。院内はエアコンがムラなく効いていて、歩くのも楽だった。
車の助手席に乗ってシートを倒して上向きに寝た状態で帰る。約1時間。エアコンの温度設定も良い。モータースポーツをしていた夫の運転も丁寧でスムーズ。だが、自分自身にがっかりする程疲れてきた。
シートを突き破る程体が重く感じる中、私は胸骨の抜糸をした日の事を思い出していた。一般病棟のベッドの上で 例のホチキス状の物を先生が汗だくになりながら抜いていく。みぞおちのドレーンのあとの絆創膏も外す。抜糸の日が決まった時から
「体の中の傷を治す為に体が自然治癒力として元気な体の部分の筋肉などを使うから、女性は胸が平らになります。驚く方が多いです。ショックを受けないようにこの事は忘れないでください」
と、何度も聞いていた。確かに、平らになっていた。でも、である。 続く