2025-03-10 02:02
一冊だけ薦めるとしたら、森葉荷さんの「きものレッスン」です。
教科書的、事典的な本は、ある程度着物に慣れていると大変役に立つのですが、白紙の状態だと情報量が多くて、私の場合、頭に入ってこなかった。(あくまで私の場合です)
「きものレッスン」は、読み物として面白く楽しく読めます。それでいて、これを読むだけで、着物歴10年分くらいの知識とノウハウが身につく気がします。
以下、自分の印象に残っている部分を引用します。
> いま私たちが着ている絹のきものは、むかしならお金持ちの「奥さま」「お嬢さま」しか着れなかったもの。ところが彼女たちのように家に「お手伝いさん」がいるわけではありませんから、仕事や家事で忙しいなかアフターケアもしなければなりません。自分のお金できものを買っているなら「だんなさま」でもあるわけで、昔の三役をひとりでこなしているのです。
昔どおりのやり方をやっていたら、きものを日常的に着ることなど、たぶん無理。生活のリズムに合わせて合理的にしてくのは悪いことではありません。実際よく着てる人ほどそうしているのですから。