2025-03-10 06:41
心の師であるM氏のお別れの会へ。享年80歳。お骨壷を前にして、もうこの世には居ないのだな、と思うと泣けてきた。
少しでもMさんの記憶を辿ろうと広いアトリエの隅々まで目を凝らして歩いていると、壁に荒い字で「画家は人間であってはならない」と書かれていた。そこまで思い切らないと佳き絵は描けないのだろうか。内包された意味を全て理解は出来ていないが、厳しい道であることを表しているのは間違いない。人外の力が芸術には必要であるとも言える。しばらく筆を置いて、この言葉を反芻して過ごしてみようと思う。
「M氏の肖像」