2025-03-10 11:15
4、5年前かなぁ。大阪の難波の地下街をイヤフォンして歩いているとトントンと背中を叩かれ、振り向くと壊れた眼鏡を持って困った顔をした老人が立っていた。話しを聞くと自分が背負っていた鞄が老人に当たって眼鏡が落ちたとのこと。それは悪い事をしたと地下街の眼鏡屋を回ったが修理は受け付けておらず、これから神戸に戻らないと行けないと言われ、じゃあこれで修理して下さいと1万円を渡して駅の改札の前で別れた。夕飯を済まして改札の前を通ると、さっきの老人が辺りをキョロキョロしていた!咄嗟に騙された事を理解し、こんな昭和のスキームに引っかかったことに楽しくなって
しまったと同時に、見た目80歳近い老人がこんなことをしないと食べていけないのかぁとちょっと悲しくなった。
そして今日、浅草橋駅の近くで立ち尽くしている老人が。話しを聞くと財布を落として新宿から歩いて来たと。平井まで歩いて帰ると。異様に会話が流暢で何やらきな臭いとは思ったが、このままと言うわけにも行かず、電車賃を渡すとお返しするので連絡先を教えてくれと。流石にそれは断って別れた。この老人が前段の様な老人であったかは分からない。でもこれが今の日本だ。