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2025-03-11 11:54
時が経っても 震災後、親父を夢で初めて見た時、大工だった親父は木材を加工する加工場(幼い頃はかこばと言っていた)から、道路を挟んだ実家に帰ろうとしていた。 右見て、左見て、いつもの動きをして国道45号線を横断する。目の前には瓦礫の平野しかない。「おい!親父!」そう叫ぶ俺の横を、まるで聞こえないように、傍を通り瓦礫の平野に歩いていく。 そんな日からもう14年。 かつて、高校の部活で嫌と言うほど走り込んだ砂浜。折れた木が広がっていたが、今では松が生い茂る。 実家に帰ると必ずここに立ち寄る。ここから景色を見ると、勝手に頬を流れるものを感じる。悲しいでも、嬉しいでもない、不思議な感情。 だんだん見ず知らずと思っていた場所が、地元になっていくのを感じる。 震災を知らない世代が、綺麗だね!って笑う高田松原。 忘れない、ありがとう。 ありがとう
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オオミミズキ〜日本を車で旅する看護師〜
omimizuki
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