経験したことのない気持ちの悪い揺れだった。 仙台に7年住んでいたので、テレビの映像が作られた映画にしか見えなかった。 どこも行ったことがあり、２カ所は知人が住んでいるところだった。 私は、風邪が治りかけで、ママ友達の安否や、言いようのない不安からのストレスで咳が止まらなくなり、1日で左胸が痛くなり、受診したら、咳のし過ぎで肋骨にヒビが入り、2週間放置しかないと言われた。 咳して痛い、寝ても痛い。看護師の友人に「胸椎バンド」を勧められ、ドラッグストアを何件かハシゴしたけど「腰椎バンド」はあっても胸椎用はなくて、買いだめに走った大勢の人の長蛇の列を見て、なんだか悲しくなって家に戻り、ネットで購入し、なんとか寝れた。 ずっと年賀状のやり取りをしていたママ友2人。 あの頃、年賀状に電話番号を載せるのをやめる人も多く、住所しかわからなかった。安否が判明した時、自分はどうしたら良いのか判らず追えなかった。 翌年、２人からの年賀状は来なかった。 私からの年賀状は流されてわからなくなったけど、元気でいると思うことにした。 14年経った今でも、そう思うことにしている。