強い選手がいる、速い選手がいる。 でも最初から、そうだったわけじゃない。 実力者から返ってくる秘訣、 その多くが 「コツコツ」という言葉を好む。 拍子抜けし、噛み応えがない。 最初は「思ってたのと違う」、とさえ思った。 でも今はわかる。 実に噛み応えがある答えだと。 登りが強い選手は ステップを刻んで、 登坂走を続ける。 下りの達人は、 地形に寄り添って流れる水のように スルスルと進む。 その技術と脚力は、 何度も挑戦して得たものだ。 真夜中の山も迷わず進めるのは、 経験を重ね、 染み込ませてきたから。 時に大胆で確かな足取りは、 トレイルとの対話を繰り返してきた証。 強さの正体は 特別な才能ではなく、 地道な努力の積み上げ。 光が闇を切り裂くように、 コツコツは未知を道に変えていく。 LedlenserCrew