2025-03-12 13:45
誰かが「服を縫うのと編むのとでは手間が違う。サラダに例えると、縫うのは野菜を切るところから始まるけど編むのは野菜を育てるところから始まる」と言ってた。
全くもって同感!
私、普段は縫う方の講師をしてるからよくわかる。
例えば以前編んだこのアラン模様のセーター。
1日に4時間編んで2週間くらいかかってる。
時給(東京都の最低賃金1163円)で換算すると、65128円。
毛糸代はハマナカエクシードウール792円を14玉=11088円。
合計76219円。
商品として売る場合、最低でもこの金額がもらえなければ困る。
ここに手間賃を入れて初めて儲けが出て商売になるわけだけど、このセーターをそこまでの値段で買う人、いる?なかなか難しいよね。
実際「お高い!」って感じる15万円の気仙沼ニッティングさんのセーターの価格設定だって順当なんですよ。(気仙沼ニッティングさんは最上級の糸を使っているし付加価値もあるので)
手編みのウエアなんて恐ろしく手間がかかる。
まさに野菜を育てるところから始めるに相当する。
サラダの値段じゃ売れないのよ😅
編んだものを売るのはとても難しいと思う。
編み物よもやま話