インドネシアのコーヒービジネスの旅① リントン（Lintong）は、トバ湖（Lake Toba）の南西部に位置し、スマトラ・マンデリンの代表的な産地だ。フルボディで複雑な風味があり、土っぽさやハーブ感が特徴的。 今回、チャンドラ氏のアテンドで訪れたのはドロック・サングール（Dolok Sanggul）。トバ湖の北部に位置し、標高が高く昼夜の寒暖差が有る事で、通常のマンデリンとは違うミクロクライメート（局所的かつ希少地域）を持つ。クリーミーな口当たりとチョコレートのような甘みが特徴。リントン地区だけでも評価が高いが、さらに最高のテロワールとなると、期待が膨らむ。 マンデリンはインドネシアでは生豆のブレンドを指す。つまり、マンデリン・スマトラ・リントンと名が付くコーヒーは、この辺りで穫れる様々な品種を収穫し、精製後にブレンドされているのだ。ブレンドする事でリントン地区のマンデリンの特徴を出しているのは、我々ロースターのブレンド作りの考え方と同じで有る。