2025-03-13 04:59
体験した不思議で悲しい瞬間
高校生の頃、前の席に色白で手足が長くてぽってりした唇がかわいい女の子がいた。
話の流れで彼女のご両親が営む飲食店でバイトすることになり、2年ぐらいお世話になった。
やがて私は進学して2年ぐらい音沙汰なく過ごしてた。ある日、知り合いから連絡がきて彼女がスクーターで交通事故にあったことを知った。
彼女は戻らぬ人になってしまい、ご両親への弔問に行くことになった。
お仏壇に手をあわせたら涙が止まらなくなった。
頭では「泣くな泣いたらみんなが辛くなる!」と叫び続けてるんだけど、体がいうことをきかない。
ドバドバ流れ続ける涙
彼女のお母さんも半ば懇願するように、「お願い泣かないで」と言われるが涙が止まらない。
わたしの意思というよりも、彼女がそばにいるんだなと感じた。そばなのか、わたしの体の中というか。
その時の感覚は、全てがからっぽになってしまってただ無念で涙だけがドバドバと流れるという感じ。空虚で底なしに悲しい感覚だった。
今でもあの時の感覚は彼女が感じてたものだったんだと信じてる。