2025-03-13 11:10
10年くらい前のこと、高校時代の同級生から唐突に長い直筆の手紙をもらった
努力家だった彼は学校でも登下校の電車でも隙あらば本を広げて勉強していた。地頭が良かったこともあり成績は常に学年でダントツの一番。真面目で控えめな性格だけど独特なユーモアのセンスがあった。友達にも優しくて、勉強がわからなくて質問すると時間を惜しまず教えてくれた。そんな性格なので、進学校だったけれど成績が良すぎて嫉妬されたりもしない。知識が豊富でみんなが知らない事を教えてくれたし、考えが深いので話が面白い。
私が特に好きだったのは彼の隠れた正義感の強さ。弁護士になりたいと言っていた彼の言葉を、ごく普通の呑気な高校生だった私は「金持ちそうだしカッコいいし良いね」くらいに思っていた。しかしある日部活の帰り道、何かの折に「僕は弁護士になって困ってる人の助けになりたいんだ」と少し恥ずかしそうに、だけどきっぱりと言い切った。その言葉を聞いて以来、私の中で彼は単なる超優等生な友人では無く心底尊敬する人間になった。私なんかとは精神年齢が全く違った
彼は東大志望で、教師陣含め誰もが彼なら現役で楽々受かると思っていた
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