2025-03-13 20:52
すべてが順調だと思われた矢先に、トニーは突然、別の大学に行くことになった。
それでもしばらくは週末には必ず会いに来てくれたが、それも回数が目に見えて少なくなっていった。
サンクスギビング休暇には逆にエマがトニーに会いに行ったが、なんとそのタイミングでトニーから友達以上の関係になれないと言われてショックを受けた。
ところが新年を迎えてトニーからまたやり直そうと連絡が来た。
そんなトニーの優柔不断な態度にすっかり醒めてしまい、今度はエマの方から別れを告げた。
ジェシカはそんなエマの様子を心配していたが、エマはテイラー・スイフトのヒット曲の一節を口ずさんでジェシカを笑わせた。
♪we are never ever ever ever getting back together♪
「OK! そういうことなら次のスプリングブレイクにみんなで旅しようよ! サラとテイラーも誘って」
それは提案というより、決定事項に近い感じだった。
「ジェス、私をいったいどこに連れていくつもり?」
ジェシカは魅力たっぷりの笑顔で叫んだ。
「アリゾナ! ニューメキシコ!」
「 Hit the trail !」