ー今まで見て来たこと日々の積み重ねが私だけの視点を作る 今までの日々の中で、何気なく見聞きしてきた色々なこと、 生活、これまでの環境、様々なことから私の「記憶」は構成されている。しかし、例えば、今ここに同じ出来事を経験した二人がいても、二人ともが全てをしっかり覚えているようで、それぞれが全然違う事を認識して覚えていることもある。 「この時こんなこと言ったよね」「この時、こんなことあったよね。」そう問いかけても、相手に「何のこと？」と言われることもある。 そんな時、自分だけが都合よく覚えていた場合や、 でも確かに見ていたことや、あったこと、感じていたことは何だったのだろう。 何が実在して何が嘘だったのか。また何が見たいと思って記憶が変化したのか。そのような曖昧な世界認識が基本でありながら、それでもまるでしっかりとそこに世界が実存し、 自分が確かであるかのように自覚して、立ち振る舞い みんな日々を過ごしている。 しかし、この自分が覚えていることが、果たして本当なのかということを一度疑うということは面白い。 記憶異世界芸術祭