2025-03-15 04:09
彼岸とは
お彼岸は、人間の迷いや苦しみの元となっている煩悩のない世界のことで、極楽浄土を指しています。お彼岸は、サンスクリット語で「悟りの世界」を意味する言葉です。語源は、パーラミター(波羅蜜多)の漢訳語「到彼岸(とうひがん)」からきています。パーラミターとは「完成する」、「成就する」などの意味があります。煩悩や苦しみから放たれて自由になる、悟りの境地にいくことがパーラミターです。
煩悩の世界である「此岸(この世)」から悟りの世界「彼岸」に到着するためには、修行を行わなければなりません。その修行をする期間がお彼岸なのです。お彼岸の期間は、仏道の修行をしていない人も煩悩を無くすために、西に沈む太陽に祈りを捧げていたと言われています。西に沈む太陽に祈りを捧げるのは、極楽浄土が西にあるとされているからです。