2025-03-15 13:00
⑧
手術室には車椅子で向かった。夫とは手術室前で別れた。夫は今にも泣き出しそうだった。
先生達はすごく優しかった。
手術台に自分で乗って、麻酔を入れられて、気づいたら意識なくて、気づいたら手術が終わっていた。
「気分悪くないですか〜?」と言われて目が覚めて、10秒くらい経ったあと、下腹部に激痛があることに気付いた。今までに味わったことのない、臓器が傷ついてる痛みだった。意識が朦朧とする中、先生からどんな手術だったかを軽く教えてもらった。そんなことより痛い、想像より倍痛い。
こんな痛い思いして何も得られないのか、と悔しかった。
病室までベッドのまま運ばれた。途中、ロビーにいた夫が話しかけてくれた。意識朦朧としてたけど、夫が泣きそうな顔になってたのは覚えてる。手術待ってる間泣いてたんだろうなって思った。
手術当日の日は1時間に1回看護師さんが容態を見に来てくれた。痛み止めが効いているとはいえ痛いものは痛い。少しでもお腹に力を入れるととても痛い。
そんな中で看護師さんが来てくれる一瞬の時間がすごく心強かった。
この日の夜は寝れるはずもなく、夫と朝方までずっとLINEしてた。