2025-03-17 10:30
向田邦子さんの「父の詫び状」というエッセイ集にいしだあゆみさんの話があって。
油はねしやすいワカメの炒め物のレシピを向田さんがいしださんに教え、
次に会ったときに感想を聞いたところ、
「女優はあの大きな瞳でじっとこちらを見つめ、白い両腕を差し出した。
そこにはポツポツと、赤い火傷の痕があった」
みたいな(完全うろ覚え)話。
わたしの拙い記憶では出せないけど、
随筆の達人が書いた文章は、
いしだあゆみさんの瞳に見つめられたようなドキドキ感と、
黙って見せるお茶目感があいまって、
ますますいしだあゆみさんが魅力的に思えたものでありました。
ご冥福をお祈り致します。