2025-03-17 15:21
そうなのだ
故人は連れて行ったりしない
残された遺族が無意識に後を追いたがるのだ
4年前に父が逝った
傲慢で寂しがり屋の父だったので周りの老人方は口を揃えて言った
「お父さんがお母さんを連れて行かないように気を付けて」
専業主婦として47年間も父に尽くし
最後の16年間は献身的に寝たきり介護をやっていた
死後1か月後に新コロに罹患し、3か月後には肺炎になり
半年後には腰痛と膝痛で歩けなくなった
どういうわけか病院に行きたがらず、処方薬も飲み忘れるようになっていた
生き甲斐を失った虚無感だったのだろうと思う
1周忌の直前に長男が生まれた
初孫だ
なんということでしょう!
あれほど生気を失ってヨボヨボを加速させていた母が
みるみるうちに生気を取り戻した
あれほど嫌がっていた両ひざの人工関節置換を受け
3kgのダンベルを両手に持ってウォーキングまではじめた
「あなたの履いてるホカってスニーカーはウォーキングにも良いのよね?」
プレゼントの催告までしてくるようになった
来月も一人で次男坊に会いに来る
生き甲斐って重要