日光遍照菩薩 お彼岸ネタは多分出揃っている感じだろう。明日のお中日は陰陽の中分で実際には完全に同じではないらしいけれど、ていとしては昼夜長さが同じという事で、そんな神秘的な日に架け橋を掛け祈りの数日を設けたのは、ちょっと天文混じりで素敵なこと。 今日は日光菩薩のご縁日らしく、お薬師さん脇侍のイメージが強いけれど、太陽が全ての人を照らすように苦しみの闇を除くという実に強く優しい菩薩だそうだ。あたたかな春の陽だまりを想像してしまう。 慈悲　喜捨　智慧は常に大切にしており、でも人間だから成し易いのはいかり、むさぼり、おろかさの方。現世の欲望に直結だから。でも、それ疲れもする。そんな自分しんどいでしょ。 日光にしても月光にしても、菩薩だから柔らかで人に近い。このお彼岸最中にそんな事に想いを寄せるだけでも、その光りの中に自分があれ、闇も解けゆく感じを感想するだけでもどれだけか嬉しい事かと思います。 日放千光　遍照天下　普破冥暗 素晴らしい一日をお過ごしください。闇は光に勝てないし、闇には闇にしか無いなぐさめがある。 どちらかを成敗とも、また違うけどこころの無明なら無くてよい。