2025-03-20 13:59
【ラブレターPart.2】
寂しさはある。
「記憶にも残らないような、正解のない会話」
をする機会は生涯やってこないのだから
であるならば。
今世でできる限り多くの愛を書き綴り
いつの日かただ静かに満ちて眠り
わたしのさいごの煙と共に
その書簡を抱いて連れてゆく
誰もがたどりつくあたたかな場所では
貴方を待つことはせず
読み返すうちに幾年が過ぎたのち
神の許しを得たならば
からだを着て1度だけここへ降りるの
その重過ぎる愛の書簡を
少し皺のできた貴方に
わたしの魂ごと手渡して
…
…
…
…
「え、こわっ。いらなーい」
って返品されたいです
その勢いでまたおとなしく空へかえります