2025-01-31 08:56
2023年3月31日
南山国際高等学校中学校が閉校した
1993年に豊田市に設置された学校の40年の歴史が終わった
この学校の初代校長は亡父だった
1920年生まれの父はこの時73歳
大学教員だった父が中学や高校の校長になった
その息苦しい文化に随分と困っていた
さらに帰国子女を受け入れる学校でありそのため設立当初は学校の敷地内に学生寮があった
中学生や高校生の寮
面倒を見るための寮監が必要だ
父は先生方に寮監希望者を募ったが誰もいなかった
確かに誰もやりたくなかったのだろう
そこで73歳の父が寮監
母は寮母になった
10代中頃の中学生や高校生
大正10年生まれが付き合っていくのは大変かと思いきや
「なかなか楽しいぞ」
意外に父はその状況を楽しんでいた
「日本の学校では彼らは難しいからな」
1990年代
なかなか帰国子女を日本語学校は受け入れてくれず
寮生は全国から集まっていた
正確には全世界から集まって
文化も言語も多様な世界
父は何度も話していた
「日本の未来だぞ」
南山国際の校長は父の教育者としての人生最後の仕事となった