2025-02-06 12:15
わたしも去年の今ごろは「お金の恐怖」に飲み込まれて震え上がっていた。
夜もうまく眠れないし、朝も起きたら心臓がバクバクしている。
その時期むすことむすめが同時に私立の学校に入学して、湯水のようにお金がじゃぶじゃぶ出ていった。
お金が出ていくことが怖くて怖くて、いろんなよからぬ妄想に取り憑かれるし、怖くて苦しくて息もうまく吸えなかった。まるでずっと悪夢にうなされているような感じだった。
去年の今ごろ、わたしは散々迷った末にむすめの学校に就学援助費の申請書を提出することができなかった。
シングルマザーでお金もないのに子どもを私立に入れたと思われることが恥ずかしかったし、もし援助を受けたらわたしは一生この被害者生活から抜け出せないような気がした。弱者の烙印を押される気がしたのだ。
本当は喉から手が出るほど援助がほしいのに、それを受け取ることがなぜか死ぬほど怖かった。
「楽にお金を受けとる」ことに恐怖心を持っていたんだ。
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