私の健康のバロメーターはの1つは、読書だ。体調はもちろん、心の状態が不安定な時は本を読みたいという気持ちが起こらない。健康な時には気づきにくいけど、新しい情報を取り込むにはけっこうなパワーが必要だからだ。 今年の1月はそれが顕著で、ほとんど本が読めなかった。やっと2月の半ばから本を読みたいという気持ちが湧き、少しほっとした。体調が悪いのもつらいけど、気持ちが落ち込んだり無気力になったりするのは対処法がない分、困るし苦しい。 もしそうなってしまった時は、つい良い精神状態に戻したくなるのだけど、それが深みにハマる原因にもなる。それは足の届かない海の中でジタバタもがくのと同じで、暴れれば暴れるほど体力を消耗し余計に疲れてしまうのだ。 だからそんな時は復調するのを何もせず待つのが正解、というのが私の経験則である。だけど、何十回何百回経験しても焦ってしまうし、また前の状態に戻れるのだろうかと不安になる。じっと耐えて待つのは毎度震えるほど怖い。 （続く）